[雑記帳]キングオブコント2017一夜明けて

さて、つづいては7位の「アキナ」です。2014年から4年連続出場をしている「キングオブコント」の常連さんです。毎回、独特なキャラクター性を推した良質なコントや漫才が魅力的で、耳に残るフレーズも幾つか残してきました。

ボールが入り込んでしまって「とれへん、ボールとれへん」という言葉で最後まで引っ張るのは、私の中ではアキナの代表コントになっています。ちなみに好きな漫才は「バブっていうほどガキやない」というM-1でやってたネタです。

強豪揃いの中でも実力者として前評判も高く、その分ハードルもあがってたせいでしょうか、残念ながら432点と振るわずでした。ウデもあってセンスもあるのはもう十分に知れ渡っていると思います。今回の敗因はたぶんにオチの練り込み不足でしょう。

彼らの前が脱力系リズムネタの「にゃんこスター」だったのですが、ネタ順を敗因にあげているひともいますね。ただ、私は逆でした。むしろ、前のネタが脱力系だったので、冒頭からミステリー感を漂わせたアキナのネタは、最初からグッと引き込まれてしまいました。「これからどうなるんだろう」という期待感は、にゃんこスターの影響で必要以上に煽られた気がします。

冒頭から導入までは成功していて十分にワクワクさせられたのですが、冒頭に抱いた期待感をオチが越えることはありませんでした。全体的に今回の決勝戦出場コンビは、ファーストステージに強いネタを持ってきていた印象があるので、もう1本のネタを先に出していたら、あるいは……。

次は6位の違う事務所同士でコンビを組んだ「わらふじなるお」で結果は434点。初出でトップバッターにもかかわらず、堂々とした安定のあるコントをやっていたと思います。日常のあるあるを、本気でふざけたヤツというネタで、わかりやすくて面白かったですね。

平場と呼ばれるコントが終わったあとのMCとの絡みでも、ふぢわらさん(目つきの悪い方)の尖ったコメントが笑いを生んでいました。

が、ちょっと尖りすぎたかな。初出だし、張り切ってて爪痕を残そうとしたのは理解できますが……ある程度馴れ馴れしくやるのは良いのですが、ちょっとしつこかったのと、浜ちゃんに殴られて(つっこまれて)「録画してるんで、証拠に残りますよ」というボケは引いてしまいました。

引いてしまったのは、浜ちゃんがそこをつっこまずにスルーしたからだと思いますが、会場も一瞬だけシンとしていたのが印象深かったです。まあ、つっこまなかったのは、収録の尺問題もあったりしたのでしょう。浜田さんがそんなことで怒る人ではないとも思ってます。

ですが、一瞬「あれ? 浜ちゃんマジギレしたんじゃね?」という意識は過ぎりました。(浜ちゃんの表情が素に戻ったのが余計に)

結局、「しつこくボケたせいで、一番歯切れが悪いところでスルーされた」という結果になってしまった感じですかね。直後に結果発表の採点だったので、幸い盛り下がった感じが尾は引くことはなかったようですけど。まあこれが生放送の怖いところであり、面白いところでもあります。

でもまあ、ネタは面白かったので、これからもっと露出していくんじゃないかなとは思います。

さてお次は、ファーストステージを同率4位で抜けた「アンガールズ」です。

ファイナルステージでの総合点は904点。もはや知名度に関してはベテラン並で、キャラクター性を裏切らないコメントやボケで安定した笑いを生み出していますね。

アンガールズが出たばかりの「ジャンガジャンガ」とか「キモカワイイ」とか言われてるときは、好きではありませんでした。独特だけど面白くはなかったんですよね。

今回はアンガールズらしいネタと、新しいアンガールズを目指したシナリオ重視のネタを披露しています。散々テレビで活躍されているおふたりなので、そのプレッシャーを乗り越えて決勝進出されたのはすごい功績ですよね。

でもまあ、「出なくてもよかったよね」という結果というか……今回の出場でおふたりは、得も損もしてない感じがします。

テレビのひな壇で見ることが多いのでアンガールズのネタ自体は久しぶりに見られたのですが、そこまでファンでもないし……。元々爆笑をかっさらうスタイルでもありませんし、慣れてきたのか悲鳴もあまりあがらなかったので、笑いに結びつかなかった感じでしょうか。

そろそろ「キモ」一本路線じゃ、限界が出てきたのかもしれませんね。「キモがられよう」としているのがミエミエになってきているので。

ここから発展する道は大きくふたつ。大きく路線変更して「今までにない」の意外性を大きく見せるか、「今まで以上に」キモく見せるかですかね。

最近、田中さんが江頭2:50と被って見えるようになってきました。演技とは言え、年をとっても可哀想と思われない芸風は、達人の領域なんだろうな。

つづいて同じく4位の「ジャングルポケット」です。

ファーストステージ時点での4位は452点で3位とは僅か3点差です。ただ今回のキングオブコントの、この3点は、とても大きな差だと感じています。そしてファイナルステージでは3位と12点あけられた910点となりました。

ジャングルポケットもトリオコントでは安定したクオリティを見せてくれる中堅クラスですが、3人組のコントって、ちょっと疲れちゃうんですよね。たぶん、全員主役みたいなところがあって、あっちこっちに注目しなければいけないからだと思いますが。

いわゆるコンビでやるお笑いのコントよりは演劇に近いのかな。だけど演劇ほど時間がないので、短い時間でギュッと詰め込んでいて、コッテリした料理のような濃さを感じてしまいます。笑えない、面白くない、んじゃなくて、「疲れる」だけです。

トリオコント師と言えば、ロバート、我が家、東京03といずれも実力派揃いです。三組人とも面白いのですが、見ていて疲れないのはロバートだけかな。あとの二組はやはり全員主役系なのでちょっと疲れます。我が家も東京03も好きなんですけどね。

いずれにしてもトリオコントは単独ライブぐらいの長さなら、ちょうどいいショート演劇みたいな感じで気持ち良く見られます。テレビ用にギュッと凝縮しちゃうと、原液カルピスみたいな重さを感じてしまうかも。

ロバートは完全に2:1で進行していき、大ボケ秋山さんを中心に、馬場さんが花を添えていきます。山本さんが完全に離れて客観視していて、客の意見をただただ代弁している感じなんですよね。

なので観客は山本さんのセリフをききながら、目は秋山さんに集中していればそこに馬場さんが映り込んでくるので、わかりやすくて疲れないんじゃないかなと思います。

ジャンポケはそれと比べるとちょっと散らかっている感じがします。コント中は一番端役についていることが多いのに重要な役回りをしている太田さん、見た目が濃い、内容も濃い、役も濃い斉藤さん、見た目はパッとしないけどコント中は重要な位置についてることが多いおたけさん。

客は誰に注視するべきか迷っちゃうんですよね。劇とは違って時間も短いので、各々をゆっくり理解している暇もありません。なのでテレビ用のトリオコントはダーッと嵐がきて、ダーッと去っていくような感じで、思い入れがないまま終わっちゃってるかもしれません。

笑う箇所は確かにあるんですけど、あまり記憶に残らないような……。嫌いではないのに不思議なかんじですね。

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