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[アニメ]メイドインアビス

これはちょっとマジでキツかった。

心の準備をしていなかったので、突然の切なさに思わず泣いてしまいました。ネタバレを回避しつつ書いていきますのでご安心ください。

いわゆる「泣ける」には幾つかの種類があると思います。代表的なのは「誰かが死んで悲しかった」とかですかね。

だけど、このアニメで泣けたのはそういった類ではない、珍しいタイプの切なさでした。

色んなところに感情移入してしまい、現在進行形の切なさを、正面からぶつけられるようなつらさで、正直キツかったです。

大多数の人が面白いと感じそうな作品なので、あえて厳しい視点でコメントをしつつ詳しくお話していきます。

□メイドインアビスって何よ

私が見たのはAmazonプライムビデオで見たアニメだったのですが、元々はWEBコミックという見(聞き)慣れない媒体のようです。WEB配信のみの漫画なのかな。

ただ映像化されたことで、今後は紙媒体の漫画などで、さらに広がっていく作品なんじゃないかなとは思います。それぐらいのデキでした。

Amazonプライムビデオ内でのレビュー件数も多く、さらに星4.5という高評価だったので、前からチェックはしていたんですよね。ただ、あまりにも子供っぽい絵柄だったので、敬遠してしまいました。

特にその「子供っぽい絵柄」が、内容や扱っているテーマと大きく剥離したイメージを与えてしまうので、そこが唯一のマイナスポイントかもしれません。

□誰に向けた作品なのか

最初は絵柄に見合った、ほのぼのとした(眠たくなる)展開がつづきます。

主人公とその周りの年齢もとても若く、12歳という設定。それに見合った子供らしい主張や失敗を繰り返して成長していくタイプの、冒険スペクタクルかと思ってました。

物語がすすんでいき、真相がすこしずつ暴かれていきます。そして終盤に差し掛かったぐらい(アニメ10話以降ぐらい)で、予想外にショッキングな表現や展開が目立ち始めてきます。

この絵柄ですから、メルヘンな世界観をイメージしていたんです。敵を倒しても額に絆創膏を十字に貼って、目が+になるぐらいの。

だから、実際にはそこまで残酷ではない描写だったのに、目を逸らしたくなってしまいました。そういう意味では、お子様にはちょっと見せられないかなと。

ただ、絵柄は明らかに子供向けだったりするので、その辺で「思ってたのと違う」と感じられる親御さんもいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、扱ってるテーマは重いながらも真理をついています。ショッキングなシーン自体は後半まで出ませんが、それを匂わせるような展開は中盤ぐらいから出てきます。

たとえば「弱肉強食」や「食物連鎖」と「自然界の厳しい掟」といった表現は、そこまで追求されませんが、あちこちでしれっと出てきます。知らずには通れない道かもしれませんが、小さなお子様には、まだ知って欲しくない世界でもありますよね。

かといって、大人向けかと言えば、最近の萌え偏重アニメ界のお陰で、一般の人は絵柄を見て「あ、やめとこう」と思うかもしれません。そういう意味で、この作品はどの層に向けたアニメなのかなと思ったわけですね。

私自身、ある程度グロ耐性(好んでみるわけではないです)はあります。ウォーキングデッドなんかでも目を逸らさず見ることもできますし、そういった生々しい表現自体は、リアリティが得られるので、作品全体で見て、割と好意的に受け止めています。

そんな私が、絵柄からの連想によって受けたギャップで、目を逸らしてしまいそうな感じだったので、誰にでもオススメできるワケではないのかなとは思います。しかし、この作品を知らずに通り過ぎるのは、ちょっと勿体ないなという気も……。

なので、見る際に、ある程度覚悟をもって見ることをオススメします。

□感動的なアニメです

無闇やたらなエログロ表現に頼らない作品です。

女児の裸体(大事なところは隠してます)や上記のような多少のグロ描写はあります。しかし、それらすべての描写に意味があって、決してオモシロ半分に描かれているワケじゃありません。

むしろそういった描写を越えたからこそ、より感動的なシナリオになるといったところでしょうか。ついでにいうと、エロとかそういう発想とは、ほど遠い視点で見ることができるのも、素晴らしい完成度のお陰でしょう。

この辺は、ジブリアニメをイメージするといいかもしれません。

ただ、表現ひとつひとつが生々しいので、通常のアニメ作品であればスルーされるような表現も作品の中では描写されています。

たとえば、ゲームのRPGなんかに置き換えてみると、冒険に出ている人は、お風呂はどうしてるんだろうとか、トイレはどこでしているんだろうとか、誰もが考えたことがありますよね。

しかし、テンポが悪くなる、ゲームには必要ない、表現規制に問題があってCEROが上がってしまう、などを理由にスルーします。

メイドインアビスは、そこをスルーせずに物語に組み込んでいるようなイメージです。その結果、シナリオが生々しく感じられるようになりました。

この徹底して追求されたリアリティが、大人にもウケるアニメとして評価されているのかもしれません。ただ心の準備もせずに、絵柄だけでイメージして見ていると、そういうシーンになったとき、きっと「ひく」と思います。

作り込まれた世界観はとても魅力的で、西洋ファンタジーとスチームパンク要素が融合した、よくある設定なんですが、ひとつひとつの設定が作り込まれていて、ストーリーへ綿密に絡んでいます。

ゲームなどでよく使われている、いわゆる「潜り系」のお話で、絵柄や世界観を見ているとゲームの「世界樹の迷宮」を彷彿とさせてきます。

ファンタジー世界で、どんどんダンジョンの奥に進んでいくお話なので、話の見せ方も相まって、次はどうなるんだろうという期待感が絶えずつづいていき、あっという間に全話見終わることでしょう。私自身、一話一話が終わるのを早く感じました。

このアニメを見て改めて思ったのが、最近のアニメ作品は如何に無駄が多いか、間延びした作品が多いかというのがよくわかりました。それぐらいに中身が詰まった良質なアニメだと感じたわけです。

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