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[コラム]恋のメカニズムと必要性

私たち人間が、自然界の競走で勝利できたひとつの要因。それが「恋愛感情」でしょう。イヌやネコなど他の動物でも「愛」に思しき感情はあるように見えますが、本当のところは、その動物と会話でもしない限りわかりません。

しかし、人間は「恋愛」を膨らませて、そこからさらに展開する知恵と想像力があります。

ネコはラブレターを送りませんし、イヌは結婚式を挙げません。不倫調停を起こすトリもいませんし、恋のポエムを書く魚もいません。

人間は「恋愛感情」にさまざまなオプションを付けて、恋愛をより楽しめるようにしているのです。

■なぜ付き合うのか

私たちは、なぜ恋をして交際したり結婚したりするのでしょうか。生物学的に言えば、「子孫繁栄のため」という言葉が出てくるでしょう。

しかし、本当に子孫繁栄だけを重視するなら、「恋をして付き合って結婚する」というプロセスは不要のハズです。それどころか、むしろ足かせとなってしまう可能性すらあります。

そう考えると、より優れた遺伝子を求めて、自分に備わっていない能力を補うため、自分にないものを持っている相手を探す。

というのが一番しっくりきますね。だとすると、恋をして付き合うのは選別の課程にすぎないのでしょうか。

「もっとも合う人を探している」という下準備でしかないのでしょうか。

■優れた遺伝子の探し方

では、「優れた遺伝子」つまり自分に欠けている遺伝子はどうやって探すのでしょうか。そもそも「自分に何が足りないか」を正確にジャッジできている人は、いったいどれくらいいるのでしょう。

漠然と考えただけでも、そんな完璧な人はいそうにないですよね。そのうえ、自分にとって優れた遺伝子となると、ますますいそうにありません。

さらに「より優れた遺伝子」という考え方をすると、私たちは地球に存在するすべての人と出会えるわけではありません。

昨今はインターネット等のコミュニケーションツールの普及により、かなり多くの人と知り合う機会が得られます。単純な「出会い率」だけを考えると、パソコンやインターネットが普及する前の何千倍にもなりそうです。

そんな世界になった今でも、「より優れた遺伝子」を得られている人がどれくらいいるのかはわかりません。

もしかすると今後、趣味・嗜好・性格などのデータを打ち込んで、そのデータを参照して、一番好相性の人を導き出すシステムが開発されるかもしれません。

似たようなシステムを代用した出会い系サイトは存在しますが、それでも精度や使う人のモラルの関係もあって、信憑性は疑問が残るところです。

話がそれましたが、結局私たちは「遺伝子を妥協して選んでいる」ということがわかると思います。

しかし、実際のところ「本当にこの人で大丈夫なんだろうか」という不安は残っていても、それを帳消しにする感情があります。

それが「恋愛感情」です。「この人しかいない」「この人以上の人はいない」と”思い込む”ことで、不安材料をかき消してしまっているわけです。

その証拠に、付き合っている課程や別れた後になると「どうしてこんな人を好きになったんだろう」という想いが芽生えることもあります。これは「恋愛感情」が一種の「錯覚」にすぎないことを裏付けているわけです。

「恋は盲目であり、恋人たちは自分たちが犯す愚行に気づかない」

有名なシェイクスピアによる「ヴェニスの商人」という小説の中の言葉です。
※正確には翻訳者である浅野馮虚さんによる解釈です。

錯覚してしまっているために、周囲が見えなくなっているということですね。

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