だから、Amazonさん。タイトルの頭の方に「1期」とか「2期」とかそういう感じの識別子を付けてくださいってば。
Amazonプライムビデオのアニメ系記事です。今回は「青の祓魔師」という漫画発祥のアニメについてご紹介します。例によって漫画はまだ見ていませんので、その辺りをご了承くださいませ。
で、冒頭でAmazon向けに文句を言いましたけど、これもやっちゃった系です。というのも、私が最初に見たのは「青の祓魔師 京都不浄王篇」でした。
これはいわゆる「2期」と呼ばれるヤツです。アホですね、私は。
でもま、この京都不浄王篇はいわゆる普通の2期とはちょっと扱いが変わるので、その辺りも含めてご紹介していきます。
□青の祓魔師って何よ
一言で言うのは難しいのですが、簡単に借りてきた言葉で表現すると、現実的な世界観で繰り広げられるダーク系バトルファンタジーって感じでしょうか。能力が飛び交うバトルもあるのですが、アニメではそこがメインじゃないという気もします。
よくある少年漫画的な展開なんですが、登場キャラの心理描写が上手くて、全体的に雰囲気が暗くなっています。心理描写が上手い・リアルな作品って、大体雰囲気が暗くなっちゃいますよね。それって人生=テンションダウナー系ってことなんだろなぁ。
テンションがアッパーな展開だと話にならなかったり、浅く感じやすくなるってのもあるかもしれません。たしかに終始アッパー系のままで、最後までモチベーションを維持できた作品はすくないかも知れませんね。
□京都不浄王篇とは
私は「京都不浄王篇」から見てしまい、割と序盤で主人公が○○だった。○○は○○だった、ってところから話が始まったので、度肝抜かれました。むしろそれが大胆な見せ方として映ってしまったんですけど。
5話くらいで「○○篇」というタイトル文字が気になって、ちょっと調べてみたら、1期ではないことが判明してしまった……ということです。
つづきものは「1から」が信条だった私は、途中で「1期」を見始めるのですが、序盤で「2期」の最初と同じ展開が始まります。「2期」の冒頭は「1期」のラストのつづきだと思っていたので、「あれ? あれ?」と当惑して再び調べてみました。
そもそもアニメ「青の祓魔師」は、原作を元にしたオリジナルストーリーのアニメのようです。前半部分は原作にアレンジを加えた展開で、後半は完全オリジナルとのこと。
なので、原作とアニメで大きく違いがあるようなんです。
そして「京都不浄王篇」は、原作の一部分を抜粋してアニメ化したみたいです。
この結果、アニメ「青の祓魔師」を見ていなくても「京都不浄王篇」を楽しく見ることできる、ということが判明しました。
同時に私はどっちつかずの状態のまま、とりあえず1期を最後まで見続けることになりました。別物なら2期を最後まで見てからでよかったんですよね、話の内容的もそう思いました。
□青の祓魔師のイイトコロ!
ヒロインらしいヒロインもいないし(一応いるんですけど、他の王道作品より目立たないようになっています)、斬新な展開があるワケでもありません。キャラクターも目新しいところがあるわけじゃないので、自分でもどうしてここまで面白かったのか、理解できていないところがありました。
ただ、主人公が孤立しがちの展開なので、感情移入しやすかったのが大きいのかなぁ、と分析してます。この経験自体は、今後の私の創作活動にも活かせそうなので、それだけでもプラスはありましたね。
あと、京都人の勝呂竜士が良い味してました。大阪人の私は、アニメや漫画のわざとらしい関西弁によくイラっとしてしまいます。しかし、彼の京都弁はカンペキ(私は京都人じゃないので語弊があるかもしれません)で心地良かったです。
竜士には志摩廉造と三輪子猫丸という取り巻きがいるのですが、ふたりの京都弁も違和感がありませんでした。
気になって調べてみたのですが、竜士の声優さんは兵庫出身の方で、志摩の声優さんは京都出身の方みたいです。通りでって感じで納得しました。
子猫丸の声優さんは東京出身みたいですが、他のふたりと比べても違和感がない京都弁で素晴らしい演技だったと思います。
さらに「京都不浄王篇」では、その他のキャストも演技が光っています。
話の中心になる明陀宗に所属していた人たちは、端役に至るまで個性を出せていて、リアリティを感じることができ、夢中になれました。中でも志摩兄弟とか宝生姉妹は良い味を出していて、見ていて楽しかったです。
この配役のまま「京都不浄王篇」の続編とか、「明陀宗」のオリジナルストーリーが見たいなぁ。
全体的にこのアニメが楽しく見られたのは、声優さんの力が大きかったのかなという気がしてます。
最近は甲高いだけの、いわゆるアニメ声的な、女性声優ばかりが目立っていると思っていた私としては、声優業界を見直すキッカケになったかもしれません。
あと、主題歌を歌っている「暁月凜」さんのボーカルも、力強くてクセになります。もうちょっと売れてもイイ(色んな曲をききたい)と思うんですが、最近は音楽業界自体が衰退気味のようなので仕方ないのかなぁ。もったいない。